飼育ポイント!

飼育ポイント ぴよドッグ やますけが考える賞味期限

 

飼育ポイント1のびのび広い家
(平飼い施設)


鶏の飼育環境はその養鶏場によって、大きく「ケージ飼い」と、「平飼い(放し飼い)」の2つに分けられます。

前者は、大規模養鶏場の効率を追求した飼育方法で、ケージという狭い籠の中に1羽~数羽の鶏が共同生活します。前面から餌と水が自動供給され、産んだ卵は後ろから自動搬送されていきます。ウインドウレス鶏舎と呼ばれて窓がなく、日光のかわりにLED、温湿度
は空調機でコントロールされています。

平飼い鶏舎やますけ農園は、後者の「平飼い」です。鶏が地面で自由に動き回れるような環境で飼育しています。同じ平飼いでも養鶏場によって飼育密度に差があります。「地鶏」の定義には、「飼育密度が1平方メートル当たり10羽以下」とありますが、決して広くはありませんよね。平飼いというスタイルではあっても、現実はぎゅうぎゅう詰めの場合が多いのです。やますけ農園の密度は同じ単位で表現すると2羽/1平方メートル。ぴよ達は元気に走り回っています。

 

飼育ポイント3おいしくて安心なごはん
(単味素材の自家配合餌)


現代では、鶏たちの一般的な餌としては、複数の飼料をあらかじめ混ぜ合わせた「配合飼料」というものがあります。ただ、この既成の配合飼料には単味飼料以外に添加物も加えられています。

エサしかし、やますけは、自ら入手した素材を自ら配合して(単味飼料を自家配合)、自家製特別メニューを与えています。毎回の食事の準備には時間がかかります。それでも、ぴよたちのしあわせを最大限考えて、また、安全で適切な食で育ったたまごをお客さまに届けたい一心で、やますけはこの作業を続けています。

(1) ぴよ達に安全な食を提供してあげたい
たとえば、米、大豆、そば、小麦等、自分の目で確かめた素材、信頼できる農家 さんの作る素材など、極力目に見える、安全性の明確なものを入手して、それらを自ら配合して与えています。そのために、単体の食材を保管する場所やその環 境には常に気を配っています。

(2) 成長に合わせた食を提供してあげたい
産まれたその日に農園にやって来たぴよたちが、ひよこから大人になるまで、成長に合わせて最適な配合を目指して、3~4回のレシピ変更を行います。

(3) 体調や季節に合わせた食を提供してあげたい
ぴよたちの体調や季節によっても、レシピの変更を行います。

(4) 水もおいしくて安全なものを飲ませてあげたい
消毒された水道水ではなく地下水を使用しています。ポリタンクで100~200リットルを毎日2回ほど、軽トラで運搬後、ぴよたちのもとまでよっこらしょ!の毎日です。

 

飼育ポイント3ぴよたちが幸せになれる農園づくり
(ストレスのない環境)


ぴよたちがしあわせな一生を送れるように、ストレスなく快適に生活できるように、飼い主に課された使命は、その環境づくりです。

(1) 自然発酵で清潔な鶏舎の床
清潔な床鶏の糞をそのままにしておくと、悪臭が発生してハエが寄ってきたり、空気環境も悪くなります。したがって、通常、養鶏場は糞の清掃で大忙しです。でも、やますけ農園には、この「仕事」がありません。その理由は床の自然発酵。春先から晩秋までの間に農園に生い茂った自然の草をすべて刈取り、鶏舎の中に投入します。それらはぴよたちのおやつになり、自然のビタミンを補給するとともに、残った有機物は糞と混ざり合うことで自然発酵を開始します。混ぜ合わせる作業はぴよたちが担当。これにより、鶏糞は分解されて無臭化し、結果としてぴよたちはいつもきれいな空気を吸うことができているのです。

(2) 自然環境と共存
やますけ農園は、会津坂下町の中心部から離れた自然溢れる長井地区にあります。ぴよたちの天敵であるイタチやキツネがいつも狙いを定めていますが、やますけは、捕獲などして生態系のバランスを崩すことはしません。なぜならば、たとえばイタチを乱獲すれば、確実にネズミが増えます。ネズミが増えると農作物が荒らされたり、その糞が不衛生な菌を増やしたりもします。農園ではよく見かける蛇も、時々たまごを拝借するなどお茶目ないたずらをするも、ネズミたちを見事に追いやってくれます。そんな自然界の掟を邪魔しないようにしながら、やますけ農園も大自然の仲間入りをさせてもらっています。

 

 

飼育ポイント4化学合成物質に頼らない体づくり
(薬剤・ワクチン一切不使用)


生まれたすぐに農園にやってきたひよこたちが入居する部屋は、床を数日前から事前に発酵させ、天井からはこたつのような保温器を吊り下げて、ぽっかぽかの優しいサウナに仕上げています。そして、数週間かけて自分で体温調節ができるように、徐々に外気温に慣らしていきます。しかし、自然界を生き抜くにはいくつものハードルを越えなければなりません。ひよこの時期にかかり易いコクシジウムという寄生虫への感染では発生すると取り返しのつかない事態になることも。

ひよこたちやますけ農園では、ぴよたちを生まれたその日から自然に触れさせることで、良い菌にも悪い菌にも慣れ、病原菌に負けない体をつくっていきます。薬剤は使用せず、予防のためにはお酢やニンニクなど自然のもので体力を強化します。大きな病気を事前に発見することはとても大切ですから、人間と同様に定期的な健康診断で体調管理も行っています。

 

 

飼育ポイント5会津の大自然の恵みを最大限活かす
(自然卵生産に最適の環境)


やますけ農園のある高台の周囲には阿賀川が流れ、360度、時の流れを忘れさせてくれるような大自然が広がっています。会津磐梯山や飯豊連峰を望む会津盆地の中にあり、夏は暑く、また、冬の寒さが厳しい豪雪地帯でもあります。ぴよたちに大切なのはこの環境。適した土地を選ぶことは自然卵を作り出すための大前提なのです。

会津の自然の恵み農園の広さは中央にある森を含めて約1ヘクタールあまり。ゆるやかな傾斜地のために、温かい季節にはそよ風が吹いて心地よさを誘います。鶏たちに大切な新鮮な澄んだ空気やおひさまのエネルギーは、この素晴らしい会津の大地よりいただいています。鶏たちはそんな優しくも厳しい自然環境を楽しみ、時には耐え抜き、たくましく健康に育っています。